2015年7月21日火曜日


浮世風呂

日本の垢を落としたい。浮き世の憂さを晴らしたい。そんな大袈裟なものじゃないけれど・・・

新疆ウイグル自治区

2012-01-03 07:43:10 | 資料

昔「東トルキスタン」という独立国が有った。
1949年、国共内戦を制した中国共産党は、新疆の接収を行うために、鄧力群を派遣し、イリ政府との交渉を行った。毛沢東は、イリ政府に書簡を送り、イリの首脳陣を北京の政治協商会議に招いた。
しかし、8月27日、北京に向かったアフメトジャン、アバソフ、デレリカン・スグルバヨフ、イスハクベグ・モノノフらイリ首脳陣の乗った飛行機はソ連領内で消息を断ち、首脳を失ったイリ政府は混乱に陥った。残されたイリ政府幹部のセイプディン・エズィズィが、急遽政治協商会議に赴き、共産党への服属を表明した。
12月までに人民解放軍が新疆全域に展開し、東トルキスタンは完全に中華人民共和国に統合された( ウイグル侵攻)。
1964年から中国政府は新疆ウイグル自治区のロプノール湖にて、核実験を開始した。
1964年10月16日に初の核実験が、1967年6月17日には初の水爆実験が行われた。中国政府はこれまで46回におよぶ核実験を行ったと公式発表しているが、実際は、小規模の実験も含め、同地における核実験は50回以上に及ぶと推定されている。
また、チベットとともに核廃棄物の処分場も設置され、周辺住民への被爆が問題視されている。
ロプノルでの核実験は、総爆発出力20メガトン、広島の原爆の約1,250発分に相当するといわれる。
高田純札幌医科 大学教授による2002年8月以降の調査で、中国が東トルキスタンで実施した核実験によって、同自治区のウイグル人を中心に19万人が急死し、急性放射線 障害など健康被害者は129万人にのぼり、そのうち、死産や奇形などの胎児への影響が3万5000人以上、白血病が3700人以上、甲状腺がんは1万 3000人以上に達すると発表された。
また、被害はNHKが連続放送で中国政府の全面協力を得てドキュメンタリーを放送し、一大ブームとなったことで、シルクロード周辺を訪れた日本人観光客27万人にも及んでいる恐れがあり、影響調査が必要であると同教授は指摘している。
テレビドラマ「西遊記」のロケで訪れた、三蔵法師役の夏目 雅子(満27歳)が白血病で亡くなったのも記憶に新しいところである。
楼蘭遺跡の近くで実施されたメガトン級の核爆発では高エネルギーのガンマ線やベータ線、アルファ線などを放射する「核の砂」が大量に発生、東京都の136倍に相当する広範囲に及んだ。
同教授によれば、中国の核実験は、核防護策がずさんで、被災したウイグル人への医療ケアも施されずに、広島原爆被害の4倍を超える被害者を出している。
高田教授は「人道的にもこれほどひどい例はない。中国政府の情報の隠蔽も加え国家犯罪にほかならない」と批判した。
また、ソ連でさえも人々の居住区での地表核実験は避けてきたのに対して、それを中国は強行し、かつ、一切の情報を中国政府が隠蔽していることを指摘し、「(核実験に関して)中国に較べればあのソ連さえ、紳士的だ」と語った。
 中国では被曝者が団体を作ることも抗議デモをすることも許されないし、国家から治療費も出ない。中国政府は『核汚染はない』と公言し、被害状況を隠蔽しているので、海外の援助支援団体も入れない。原爆症患者が30年以上も放置されたままなのである。
また、核実験場は最も近い居住エリアから10キロしか離れていなかったとも指摘されている。
ウイグル人の悪性腫瘍の発生率 が、中国の他の地域の漢人と比べて、35%も高くなっており、漢人であってもウイグル自治区に30年以上滞在しているものは、ウイグル人と同じ発生率と なっている。また、先天性異常のために歩くことも話すこともできない障害児ばかりが生まれる地域もある。
中国政府は、ウイグル人をモルモット代わりに、核実験を行ったと言っても過言は無いだろう。 人間を軽視しているのではなく無視したのだ。
   一方、ノーベル賞作家の大江健三郎はフランスの核実験には抗議しても、中国の核実験には口をつぐんだままだ。また反核平和団体は、米の核兵器には廃絶を叫ぶが、中国の核実験には目をつむっている。NHKも同罪である。何度も放映された「シルクロード」は日本人の旅心をくすぐり、多くの人々を敦煌や楼蘭などにいざなった。 
  だが、これらの地域は「核の砂」で汚染されている可能性が極めて高く、リスクも高いことは疑う余地もない。現地取材を何度も重ねているNHKが、この核実験の事実とそのリスクに気が付かないはずがない。
 しかし、中国共産党の「虎の尾」を踏まぬため自己規制を掛けているところに、わが国のジャーナリズムの深い闇がある。



  そして、英国に亡命中のウイグル人アニワル・トフティ氏は「中国 は自国だけでなく、パキスタンにも核実験の場を提供。インドが核実験をして、その一週間後にパキスタンは核実験をしてみせ、インド側を牽制しているが、実 はその前に中国で既に二度ほど核実験を行っていた」と語っている。
 中国のウイグルでもチェルノブイリ同様、悪性リンパ腫や白血病に罹る人々が急増した。70年からがん発生率は上昇し始め、90年で全国平均30%以上、93年から2000年にはウルムチのがん発生率が他地域の二倍となっている。

2009年7月ウイグル自治区(東トルキスタン)で大規模な反共産党抵抗運動が始まる。
2009年5月、強制連行されたウイグル人少女を雇うのはナイキ社下請けの台湾企業関連会社。
16年間新疆ウイグル自治区の党書記だった王楽泉は、数万のウイグル娘を山東省の工場へ送り込み、低賃金で働かせた上に山東省の男性との結婚も強要斡旋し、少数民族を差別扱いしてきた。
しかし、王楽泉がしたことは党幹部がやってきたことを忠実にまねただけだった。



中国人の武装警官は少数民族への発砲に躊躇しない。

漢人がウイグル人の土地に侵略虐殺、人体実験、強制連行、強制労働を強いる、これを侵略と呼ばずに日本のメディアは「進出」と言い、中国共産党は「開放」と言う。
かって東トルキスタンは、れっきとした独立国家だった。
ウイグル人は、トルコやカザフスタンといったイスラム教徒と同じ言語を共有する。決して中国語圏ではない。


 チベット、ウイグルと、中国政府の目に余る辺境自治区弾圧政策。
その軋轢に対する憤懣が、ついに暴発した、新彊ウルムチの動乱。
それに続く、漢族中国人の自警団による、ウイグル人の拉致虐殺。

 辺境の少数民族に対する、あまりにも明白な弾圧と民族殲滅政策。
 チベット人は敬虔な仏教徒として、ダライラマ法王の提唱する「独立ではなく理想的自治」へ平和的進展を、辛抱強く待っているが、ウイグル人はそうはいかない。彼らはイスラム教徒である。
 彼らの宗教と文化を奪う者は、神を恐れぬ聖戦の敵となる。

 しかも新彊ウイグルは、かつては北半球の広大な部分を占めた、
 オスマントルコ帝国の支配者、テュルク系民族の発祥の地でもある。
 民族闘争の戦士としての血は、中央アジアの高原で覇権を競ってきた
 騎馬民族の彼らの悠久の歴史とともに、いまだ熱く脈打っている。
 現代の中国政府をとりしきる 漢族中国人が、
 民族の歴史と誇りだけが残された 辺境の少数民族を圧迫すれば(単に経済的・社会的軋轢ばかりでなく、物理的な弾圧・迫害) 窮した鼠は、当然 猫を噛む。
 しかも彼らの後方には、イスラム教の同胞である中東アラブ諸国や、アフリカの新興諸国が控えている。
 ただし、今回の中国のウイグル弾圧に関しては、イスラム国家の反応はまちまちだ。
 どの国も、経済大国中国との借款の絆は断ちがたいと見える。

 しかしその中で、もっとも鋭い糾弾の声を挙げているのが、民族的に血のつながるアナトリアの要衝国家、トルコである。
 この国の英邁なるエルドガン首相は、今回の弾圧を、 いみじくも「新彊ジェノサイド」と言い切った。

もうすでに、あまりにも多くの血が流され、今となっては いかなる方策も遅きに失した感はあるが、できれば一刻も早く、より解放され独立した本格的自治体制を認め、自由と民主主義を求める少数民族との、和解と理解に徹することだ。

 中華思想の蒙昧なる民は、いったい何度自滅の道をたどれば目が覚めるのか。
 4千年の王朝の興亡の歴史から、少しは学んできたはずなのに。



 
東トルキスタンは石油・石炭などのエネルギー資源が豊富な地域であるが、その豊かな資源もほとんど全てを中央が吸い上げる。
現地の住民である東トルキスタンの人々には全く恩恵をもたらしていない。新疆ウイグル自治区 と名称は自治区にはなっているが、ウイグル人の主席だけ名目上置き実態はすべて漢民族が占め共産党の書記が権力を握っている。
少数民族同化を目的に人口抑制策として産児制限が行われ、強制中絶の犠牲者は数百万とみられている。共産党の政策はウイグル人を減少させ漢民族を積極的に入植させる事にある。その為にあらゆる手段でウイグル人に弾圧を続けている。この政策はチベットに対しても同様である。
住民が住んでいるすぐ側で核実験が繰り返し行われ、大量の犠牲者を出しても、国内にも国外にも実状をひた隠す。その事実を知りながら、日本のマスコミや人権団体や市民団体などは他の人権問題にはヒステリックになっても、こと中国になると異常にひた隠す。
中国共産党はかくも残酷な集団であり、異議を唱える者は「分離主義者」「テロリスト」等のレッテルを貼り、手続きも経ないで監獄や強制労働に送られている。

 中国が、ウイグルで民族浄化作戦を展開している。
現在、中国政府は7歳~14歳までのウイグル人の子供をウイグル地域から「強制連行」し、漢民族の居住地域で生活させ、教育を受けさせている。つまり中国語を使う教育を強制し、ウイグル語を地球上から消滅させようとしている。そして中国文化の中で育て、ウイグル文化に「一切触れさせない」ようにし、ウイグルの文化の継承者が居ない状況を作り、その文化を破壊している。

これは民族虐殺に等しく、文字通り、民族浄化である。

 また中国政府は、若いウイグル人女性を40万人、漢民族の済む天津、青島へ「強制移住」させ、ウイグル人同士の結婚を「事実上」禁止し、ウイグル人と漢民族の結婚・混血を強制している。これはウイグル人を「地球上から絶滅させる」ウイグル人絶滅政策であり、ナチスのユダヤ人虐殺と同一の政策である。

これは仮に、日本政府が、日本人同士の結婚を禁止するため、若い日本人女性を全員アメリカへ強制移住させ、事実上、日本人女性にアメリカ人との結婚しか「認めない」政策を取る事と同じである。

 しかも、強制移住させられたウイグル人女性は、安い賃金で一日12時間も労働を強制され、宿泊施設は衛生環境の悪い汚れきった部屋に閉じ込められ、刑務所での生活のような人生で「若い時代を浪費」させられている。 
これは中国人によるウイグル人の事実上の奴隷化である。

 またウイグルの宗教はイスラムであるが、中国政府は18歳以下のウイグルの若者達にイスラムのモスク(寺院)への出入りを法律で禁止している。そして、イスラムの習慣である「ラマダン=断食」の時期に、ウイグルで食糧の配布を意図的に行っている。これ等は明らかなウイグルの宗教・文化に対する破壊工作であり、極めて悪質な「民族浄化・虐殺」である。 


 
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1 コメント

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Unknown (オルタナティブ通信、事務局)
2012-01-22 23:57:15
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